2014年05月27日

無料(フリー)は悪?それとも?時代の潮流に乗るには


久しぶりに読み応えのある本を紹介する。




「無料」という言葉を見たり聞いたりすると思うのだが、特にインターネットという世界が登場してビジネスのシステムというものがどういうふうに変わっていったのか。学術的な観点からではなく身近な所から多くの例を出しながら、「無料」がどのように資本主義経済に貢献していたのかを歴史的、また心理的な部分も含め良くまとまっている本である。

もしかしたら将来のインターネットの世界、そして物理的な世界を読み解くには貢献しうる内容が含まれていると私は思っているのだが。

ただ結構読み応えある量である。難しい所は読み飛ばしてもいい。


音楽業界の人は、音楽を商売にしている人は読んで欲しい。もうCDで商売は出来ない世界がそこまで来ているだろうし、レコード業界に勤めている人はこのパラダイムシフトに乗らなければ絶滅は覚悟しておかないといけない。





この本のテーマ、問いかけはきっとこれであろう。

デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる

レコード盤からCDに取って代わった時に、Freeになっていくというのは自明の理であったのかも知れない。ここまでPCが発達して誰でもコピーが出来る時代が来るとはレコード会社は思っていなかったのだろうか。確かに思っていなかったであろう。これほどにまでインターネットが普及するとは思わなかったであろう。CDは1980年代初頭に発明されたメディア媒体であるから、当時はインターネットなど知るよしもなかったであろう。

「情報(CD音源もしかり)は高価になりたがる。情報は貴重であり正しい所にあれば私達の人生でさえ変えてしまう。しかしながら情報はまたフリーになりたがる。何故ならその情報を引き出すコストが下がりつづけているから。」

情報をビットに置き換えてこの本では説明している。そしてビットの反対はアトム、我々が生きている物質的な世界である。その両岸での相違などをいろいろな形で説明していて、なるほどと思う部分はたくさんある。

実は物質的な世界でもどのような商品でも無料に近づいているのは確かなのである。ただ時間がかかっている。それは限界費用がゼロになることがないからという理由であろう。しかしながらインターネット上では限界費用が幾らでもゼロに近づけて、ゼロに出来る世界である。


音楽業界だけでない、というか音楽ビジネスの部分はこの本の一部分にしかないのだが、読んで納得出来る内容である・・・はずである。最近はまたなんちゃらと言うアーティストがダウンロードじゃ元も取れないんだ!CD買え!と宣っているが、この本を是非彼にお薦めしたい。

ビジネスマンであるならば、ビジネスを始めたいのであるのならば一読するに値する本である。何か、ヒントが見つかるかも知れない。


さて、仕事仕事。



posted by Tao at 13:26| Comment(1) | TrackBack(0) |