2011年06月30日

返事

ステージと客席ではやはり何か越えられない「壁」があるとは思っています。客席側には良い形で伝わっていればステージ上がどうであれ良いとは思いますが。でもいつでも私は良い演奏が出来るよう日々努力をしないと音楽家ではないと思って環境にしてもシビアに考えています。だからホールの作りにもシビアです。でも頑張っている所が伝わってしまうとそれは本意ではないので難しい所でもあるのですが、まぁ言いたくても言えない事、言ってはいけない事は多々ありますがね。
 
そして歌い手と伴奏している間にもいろいろお互い伝えられないような物が存在するとは思っています。それはコミュニケーションで何とかなる時もありますが。それにフロントにいる歌手という立場の方がお客に近いのと、伴奏されているという事もあってすべての中心にいるという感覚、お客様からのフィードバックは大きいはずなので伴奏者側との感覚の違いはあるのは当然かもしれません。
 
ここからは仕事上の内幕なので余り真剣に受け止めないで下さい。知らない方が良いのかも知れませんが、他の方も読むであろうし、この記述で救われるミュージシャンも居るかもしれないので私の意見を書いておきます。
 
このような仕事、看板が歌手一人の場合は特にそうですが、歌手は「絶対」です。そしてその所属している「事務所」は絶対です。もちろん例外もありますがね。これは会社の組織と一緒で誰がボスなのかをきちんとしていないと行けないという理由もあります。それはそうです。巨額なお金が関わっていますからね。ライブハウスの仕事と訳が違います。

幾ら歌手が「いや、みんなで良い音楽を作って行こう」といっても伴奏者側から歌手に対しての厳しい意見は絶対言いません。歌手の意見に沿わないといけないのです。曲もアレンジも演奏も。それが出来ない人、うるさ型の人、こだわりすぎる人はこういう仕事は来ません。特に若い人はまだ復活できる機会もありますが、歳を取れば取るほど機会は減ります。噂も広まります。実際に干された話など幾らでも存在します。そういう事を知って以来、私は自分の仕事「だけ」責任を持って成して行くという事だけに神経を使っています。自分に求められた事を120%努力する事です。
 
だから私は自分がこだわれる所だけマニアックにこだわっている、という事で人を中傷しないよう気をつけながらブログに書いています。それ以外は、お客様、そして仕事の依頼者達が喜んでくれれば私の仕事は無事なされたという事であまり表立って書く事はありません。

だからお客様、または歌い手と違う意見になってしまうのも仕方がないと思っています。第一に音楽を見る視点(音楽を見るという表現は自分で面白いなぁと我ながら自我絶賛(笑))が違うのだと考えればまぁ当然の事だと自分でも再確認しました。

良い音楽だったという感想はお客様にまず第一に持ってもらいたい、そして仕事の依頼者、看板歌手に持ってもらいたい物であって、ミュージシャン側が本当にそういう気持ちを持つ事は経験上そう滅多にはありません。音楽家はそれでもいつもそれを求めて演奏していますがね。そこがまた「壁」だったりする所でもありますよ。これは本当に不思議な事で音楽家でない限り説明するのは難しい感覚なのですね。

またそれと同時に自分たちがやりたい事だけやって食って行くというのは音楽家も含めた芸術家にとっては至上命題であり、ほぼすべての人たちがそれに対して苦悩していくのです。ここが伝える側と受け取る側の違いなのでしょう。

ここまで話が来ると職業音楽家になりたかったのか、アーティストになりたかったのかという話になってしまうので返事としては当てはまらないと思うので止めておきます。

演奏会を喜んで頂ければそれで良かったのですが、私のブログで考えさせてしまいましたね。本当に失礼しました。秋川さんとは年末のディナーショーではまたご一緒しますよ。来年は・・・わかりませんが。 

追伸:私がメインにやっているジャズの部門ではあまり当てはまらない内容なので読まれた方はお間違えなく。 
posted by Tao at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 気になるニュース